肢体の障害の事例   

脳出血

50代 男性

<病歴>

自宅で動けなくなっているところを家族に発見され救急搬送されました。脳出血と診断され、一時は生命が危ぶまれる状態でした。5カ月の入院を経て、なんとか歩ける程度まで回復しました。

<障害の状態>

片麻痺で足は補装具と杖を使用して室内を少し移動できる程度、手は全廃状態です。また、失語症が残ったため意思疎通が困難です。  

<結果> 

障害基礎年金 1級  

<サポート内容>

肢体と言語機能の障害で請求しました。  

脳出血

60代 男性

<病歴>

突然倒れて救急搬送され、脳出血と診断されました。全介助状態で、今後改善が見込まれない状態です。

<障害の状態>

片麻痺により、片側の手足は全廃状態です。失語症、同名半盲、知覚障害が認められす。 

<結果>

障害厚生年金  1級(認定日 遡及)  

<サポート内容>

ご依頼は、発症から3年経過していました。傷病手当金を受給されていた期間があったため、傷病手当金の返金が生じることについて説明しました。また、老齢厚生年金受給開始年齢に達していたため合わせて請求を行い、障害者特例についてご説明し、最も有利な選択により受給することができました。 

脳出血

50代 女性

<病歴>

自宅で突然倒れて救急搬送されました。脳出血と診断され6カ月ほど入院しました。リハビリにより室内での歩行が可能となりましたが、日常生活には多くの支障があります。

<障害の状態>                                 片麻痺があり、補装具と杖を使用して室内での歩行がなんとかできます。手は屈曲により思うように動かすことができません。  

<結果>                                    障害基礎年金 2級  

<サポート内容>                                脳血管障害による肢体の障害は、初診日から6カ月経過後で症状固定が確認できれば、1年6カ月経過を待たずに認定日請求をすることができます。発症から6カ月経過時点で医師による症状固定が確認できたため、7カ月目からの年金を受給することができました。

                                

急性動脈解離

50代 男性

<病歴>

胸と背中が突然痛み、救急搬送され動脈解離と診断されました。術後両下肢麻痺が出現し、バイパス治療が行われましたが、下肢麻痺と膀胱直腸障害が残りました。

<障害の状態>

両下肢麻痺のため、終日、ベッド上で過ごしています。車椅子へ移動する際も介助が必要です。  

<結果>

障害基礎年金  1級  

<サポート内容>

独居であったため、福祉関係の支援者の方にご協力をいただきながら面談を行いました。在宅診療を行ってくださる医師に障害年金についてご理解いただきました。

                                

封入体筋炎

50代 男性

<病歴>

20年前、足に力が入りづらくなり躓くことが増えてきました。病院を受診しましたが、当初は原因がわらず、転院を経て「封入体筋」という難病であることがわかりました。治療法がないことに失望し数年前から受診が途絶えていました。

<障害の状態>

両上下肢弛緩性麻痺で、両足は全廃状態で常時車椅子を利用しています。両手の筋力も減じており、字を書くことも不自由になってきています。   

<結果>

認定日 障害厚生年金   3級 

事後  障害厚生年金   1級  

<サポート内容>

20年前の初診日を証明を取得することに苦労をしました。初診日時点では異なる傷病名でしたが、訴える症状から因果関係があると認められました。受診が途絶えていたため、再開していただき請求まで時間がかかりました。しかし障害認定日頃のカルテが残っていたため診断書を記載していただくことができました。その当時の障害状態は軽く3級でしが、請求時点で1級に改定されました。少しでも多くの年金を受給することができまた。

                                

後縦靭帯骨化症

50代 女性

<病歴>

両足の痺れを感じて受診したところ後縦靭帯骨化症と診断されました。歩行障害、痙性対麻痺が進行し手術を受けました。術後、対麻痺が憎悪しリハビリを行い改善したものの歩行は困難な状態が続いています。ご自身で障害年金の手続きを進めておられたところ、手に負えなくなりご相談がありました。

<障害の状態>

両下肢麻痺のため常時車椅子を利用しています。    

<結果>

障害基礎年金 1級 (認定日請求) 

<サポート内容>

実態に沿った診断書となるよう、車椅子の使用状況や日常生活動作について医師に伝えました。 

                                

巨大動静脈奇形(社会的治癒)

30代 男性

<病歴>

出生時より片膝に青アザがあり3歳の頃に血管腫と診断され、数か所の病院で検査入院し、経過観察のため定期的に通院をしていましたが、受診は中学生の頃から中断していました。多少の痛みはあったもののそれにも慣れ、通常通りの学生生活や日常生活を送ってきていましたが、37歳頃に痛みがひどくなり受診を再開され巨大動静脈瘤と診断されまた。膝関節の変形がみられますが、手術は出血などリスクが高く人工関節置換も困難です。

<障害の状態>

膝関節が変形し、持続的な疼痛と出血があります。室内での短い距離の移動にも杖が必要です。戸外は、エレベーティング仕様の電動車椅子を利用しています。歩行困難な上、長時間の座位も辛い状態でした。   

<結果>

障害厚生年金  3級

後に審査請求により2級が認められました。  

<サポート内容>

巨大動静脈奇形は、先天性の動静脈形成異常です。依頼者は、3歳の頃に病院を受診し診断を受け、中学生の頃まで定期的な通院をしていました。医学的に治癒する病気ではないので、37歳の頃の再受診は、それまでの受診と相当因果関係があると言えます。しかしながら、25年もの間、通常通りの学生生活を送ったのち、就労もされていたことから、37歳(厚生年金加入中)の再受診の時を初診日として請求しました。中高生の時の友人や就労してからの仕事ぶりをご存知の方に証言をいただくことで、通常通りの生活を送ることができていたことを申立てました。

                                

脊髄髄膜炎(診断書なしでの認定日請求)

30代 女性

<病歴>

生後数カ月の時に髄膜炎を発症し、後遺症で左腕に麻痺が残りました。

<障害の状態>

左上肢は自発的に動かすことができないため、日常生活に著しい支障があります。   

<結果>

障害基礎年金  2級(認定日 遡及) 

<サポート内容>

受診の必要がなかったため、認定日(20歳)頃の受診がありませんでした。幸いにも3歳の時に取得した身体障害者手帳交付時の診断書が見つかり、病名が記載されており、麻痺が残ったことが記載されていました。病気の特性から20歳当時も麻痺の状態は変わらないとして診断書なしで認定日請求を行いました。裁定請求時は、認定日当時の障害状態が確認できないとして不支給という決定でした。審査請求では、脊髄髄膜炎による麻痺が不可逆的であることを主張し、昔のご本人の状態をご存知の方に申立書を記載いただくことで、20歳当時も麻痺の状態であったことをしっかりと申立てることで、2級該当が認られました。数度の転居があり、ご本人をご存知の方を探すのに苦労をしましたが、多くの方のご協力を得ることができ受給に至りました。諦めないことの大切さを実感しました。