発達障害についての勉強会に参加してきました。講演は、大阪大学医学附属病院の先生によるものでした。発達障害とひとくくりに言っても症状は様々で、今回の勉強会でいくつかのパターンやその特性について、整理をして知ることができました。
自閉症、高機能自閉症(ASD)・学習障害(LD)・注意欠陥/多動性障害(ADHD)とありますが、障害は重複している場合も多く、時間の経過によって現れてくる状態が変わっていく場合もあります。おおまかには、次のようになります。
「自閉症スペクトラム」・人とのコミュニケーションが苦手で、場の空気がよめない ・柔軟性、臨機応変な対応が苦手で急な変化に弱い。ルーティーンを乱されると辛い。・感覚(聴く、触る、味、寒暖など)が通常と異なる場合がある。
「ADHD」 ・注意を継続することが難しく、集中して物事に取り組みづらい。・衝動的な行動や発言があり、気分の変化が激しい。 ・落ち着きがない。 ・忘れっぽい
「LD」・耳から聴いた情報を正確に把握して行動に移すことが難しい。抽象的な情報を理解しづらい。 ・目から見た情報を正確に把握して行動に移すことが難しいく、照合作業が苦手。
障害年金の申請では、障害の特性が異なる精神疾患(発達障害、うつ病、統合失調症、てんかん、知的障害)についても皆同じ診断書の様式で、同じ判定基準にそって記載するようになっています。発達障害特有の障害の状態や生きづらさをいかに診断書や申立書に表し審査側に正確に伝えるかが、重要です。特性を知った上で依頼者の状態をお聞きし、正確に障害の状態を伝えるためにも、今回のような医師からお話を聴くことができる機会は有意義でした。
発達障害についての研究が、ますます進み今後いろいろなことが解明されていくことでしょう。それぞれの特性を活かした社会活動ができる社会になることを願います。