年金綜合研究所シンポジウムを聞いてきました。シンポジウムのテーマは、「社会保障制度への理解を深める教育のあり方」ということで、若者への年金教育について議論されました。
今も、年金についての若者向けのセミナーや学校への出前授業が行なわれていますが、なかなか耳を傾け興味をもってもらうことができていません。
年金は、社会保険庁時代の不祥事もあり信頼を失っていますが、制度についての誤解も多くあります。多くの方がマスコミやSNSなどで聞きかじりの知識で、年金制度を評価しているのではないでしょうか。
私は、年金の保険料を納付していないため年金を受給できない方を多く見ています。
特に、障害を負った場合、障害年金が受給できるか否かは、今後の人生に大きく影響します。
「自分たちが歳をとったときには、年金なんてどうせもらえないんでしょ。」「年金制度って破綻するんでしょ。」という思い込みで保険料を納めていなかった方も、後になって「知っていれば納付していたのに」「免除申請しておけがよかった」とおっしゃる方が多くいます。
年金は、歳をとってから受給する老齢年金だけではないこと。また保険制度ですから、あとから保険料を納付しても障害年金は受給できないこと。
早くに知っていればどうにかなったのにと・・・後悔先に立たずです。
シンポジウムでは、どうしたら若者に関心を持ってもらえるか、教材やセミナーの内容、講師の話し方まで、いろいろ議論されました。
年金を含め社会保障教育は、課題も多くあり前途多難ですが、正しい知識を習得してもらう活動は休めてはならないと思います。
私は、ホームページで述べる、身近な人や相談者に伝える、セミナーで伝える、行政当での年金相談で伝えるなど、正しい知識を持っていただけるよう、微力ですが貢献していきたいと思います。