毎年4月2日は国連が定める「世界自閉症啓発デー」です。「発達障害ダイバーシティサポーター」として活動されている笹森理絵氏の講演を聞きに行ってきました。
笹森氏は、ご自身も32歳で発達障害と診断され、三人の息子さんもそれぞれ発達障害を持っておられます。ご自身の子供時代のこと、息子さんたちを育てる中でのエピソードを通して、日常生活や社会生活においての困りごと、どのような理解と支援が必要であるかということが具体的に伝わってきました。
見た目にわからない障害であること、一人ひとりの特性が違うことで、理解を得るのが難しいのですが、車イスのために段差をなくすのと同じで、特性を知り、ちょっとした心遣いのある対応が、発達障害を持つ方へのバリアフリーにつながります。
社会保険労務士としては、企業の方々に是非知っていただき、発達障害を持っている方の能力を生かす場を提供していただきたいと思いました。
そして、一人の人間としてまた親としては、笹森氏の自己受容され息子さんたちの特性を受け入れ、積極的に活動されている姿に感銘を受けました。発達障害を持っていようがいなかろうが、人はそれぞれ違うのですから、無理に人と合わすのではなく、ありのままの自己を受容し、そして相手を受け入れることが幸せにつながるのではないかと考えさせられました。